雨の帰り道

たった今、カフェネロ(コーヒーショップ)に居て外を眺めてる。金曜の夜 これをリッチ風に言うとワインディングダウン。彼はテレビとソファの前がおきまり。
昔みたいだ。少しだけ体調の悪い夕方、雨と雨の中を車が走る音、遠くバックグラウンドにペンと紙だけでいつまででも過ごせた。雨が良い音過ぎて、このまま夜の散歩をフラフラと続けたいと思ったけど、さすがにロンドンはあぶないからなぁ。ザンネン。
床にふつふつと雨のほたて柱が上がる。浮き立つ音。人間は傘を持ち始めたときから、雨音の快感を得たんじゃないかしら(憶測)。リッチに借りた Paul Weller の曲は、そんな傘の下で聞くには、うってつけの曲だと思った(一瞬)。このまま寒くもなく、危なくもなく、雨の音を聞きながら過ごせたら。うっとりするくらい極上の時間。いつかそのための台を作って見たいと思った。傘の下に、暖かい寝袋が更に布団にくるまっていて、そこに入って雨音に耳を傾けながら昼寝ができる場所。そんなの、本当に小1時間か2時間しか体験できないだろう。多分、それも年に数回チャンスがあるかないか。だって、いつもそんな綺麗な雨がふるとは限らないし・・・。そんな、どうでも良いことを。