FLY



世の中には、面白すぎることが、当然のことのように真面目な顔をして、私たちのすぐそばにそっと居座ってたりする。そんなものに出くわすたびに、私はそれが本当に真面目なことだから一切笑うことは許されないのか、それとも少しくらいは、笑っても良いことなのか・・・戸惑いながらも、大抵は笑っちゃう。
とくにそんなことが宝の山のようにうずくまっているのが美術大学で、毎日 (本気かしらー!?) と思うようなオモシロ・ハプニング、そして『オモシロ物体』に遭遇するのだが・・・最近のこれといったらやはり、図書館で見つけたある音楽CDのはなし。



それは、ある芸術団体から出版されたばかりのCDに収録されていた。私は、大学の視聴コーナーに飾ってあったジャケットに恋して聞きはじめた。『蝿(fly)』というタイトルの音楽を。その曲は、二人のおじさんが、めっちゃド真剣に『蝿』の羽音をひたすら口真似している、という内容の曲。しかも終始、どこか神々しい感じの音楽がバックグラウンドに流れてる。目をつぶればそこはガンジス川のほとり・・・

あ、あれ、あっち側に見えるのは・・・・・・ブッダ?!


ヤヴァイ。これは・・・究極の物真似芸!?そのクオリティーにしばし圧倒される私。そしてふつふつとこみ上げる笑い!止まらない!!静かな図書館で(・・・ひっひっ)と声を押し殺しながら笑った。なんじゃこりゃー!

このCDのタイトル『Plague Songs』は、訳すと『疫病の唄』となります、直訳すると結構すごいインパクトのあるタイトルです。他の曲は、「血」とか「死」とか確かに重いし、あんまりよくない。だけど私は欲しい!この曲のみ欲しい!!

確か、リファレンス(図書館内での閲覧だけが許された文献)だったのでCD借りれない。ムムー・・・なんとか記念に持っておきたいんだけどな〜。

大抵、図書館とえば、「一見真面目な印象」をうける場所なのに、美術に関わる図書館に限っては、こうやって、おかしなおかしなものばかりで埋め尽くされているパラダイス・・・というよりはラビリンス?今度、出会える名作はどんなのかしら。 http://www.artangel.org.uk/pages/publishing/cd_plague.htm


ちなみに私が勝手に疫病つながりで紹介するのは、下のホームページも最近遭遇した、真面目に変わったもの。なんと!排泄物を哲学する・・・なんて聞いたことがありますか?卒論を書いてたときに見つけたんだけど、読む時間が無い、けど、スゴイ気ニナル!!!で、私を困らせたホームページです。後から読んでやっぱり面白かった。(人によっては気分を害される場合もあります。リンクを開くときは気をつけてね。)
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/990315scat.html