歩く歩く運動

最近、雨つづきでマイナスイオンがあふれており、とても良い感じ。とは言っても、わたしは家でエッセイとにらめっこであまり外には出てません。今日も本当はゆっくり書きたいことはあるけど、ちょっと急いで日記を書き終わりたい。

わたしはフライヤー(ちらし)やフリーペーパーを眺めるのが大好きです。今でもやっぱり好きで、手に取れる範囲で集めてはいるのです。このあいだも出先で、パブの片隅に山積みになっていたチラシのなかから『ロンドンの歩き方、六通り』という小さな小冊子を見つけました。



それは、ある靴のメーカーの宣伝をかねて、お気に入りの靴をはいてロンドンを歩こう、というテーマでした。(こんな小さな雑誌でもすごく刺激的。生活の中でインスピレーションを与えてくれる、これも一つのアートかな。)


なになに、、、
『・・・ロンドンは、もともとは小さな村の集合体だったから、近くによって注意深く観察するとそのエリアごとに全く違う特徴があることが見えてくる。また、この都市は平たい盆地だ。だから歩くのが割合楽で、そのうえ疲れたらすぐに地下鉄やバスに乗って、また来た道へ戻ることが出来る。

・・・2000年ものあいだ、レイヤーの上にレイヤーを重ねて、建築物のスタイルや街がどう変化してきたか、どこが栄えていたのか、また逆にスラムへと没したのか。そんな過去は、現代でも完全にはぬぐいきれずに、道の片隅や都市の裏道にひょっこり覗いている』


『昔、かの有名なジョンソン博士は言った。「汝ロンドンに飽きたとき、それは人生に飽きたときである。」何人かの著名人がその言葉に賛同したが、それにはある程度この街を歩かなくてならない、その時間を費やしている間、我々はこの偉大なメトロポリスに飽きることはないだろう、と信じた。たとえば、チャーリー・ディケンズは、毎日数時間を必ず歩くことに費やし、20世紀を代表する有名な作家たちも好んでロンドンを歩いた。バージニア・ウルフは、「街の楽しみは歩くことにある」と言った・・・』


歴史があるからこそ、この街では『歩くということ』である種、知的なゲームを楽しむことができるのかもしれない。

ふっと、昔よんでた少女漫画で『良い靴を履くと、その靴が素敵な場所へ導いてくれる、だから私は良い靴をはくのよ』というセリフがあったのをを思い出しました。出不精の私には、そんな小さなオマジナイがあれば、もっと外に向かったライフスタイルが送れるのかも、、、と思ったものです。

その日はまた非常に天気がよくって、春の訪れを感じずには居られないものでしたから、大学の外まわりやスタジオの中を歩き回りました。

今日、簡単に内容を抜粋したフリー・ペーパーは、わたしのホームページにてPDF判で見ることができます。手で角を折ったり、書き込みなどが見づらいとは思いますが、ご了承ください。私のホームページへは、左の『 home + recycling + art 』のバナーからどうぞ。