THE 1ST GROUP CRIT

 今日は、初“Group Crit″(グループ・クリット)があった。1年生の生徒が7人くらい集まって、先生を囲んで自分たちの作品について話すというもの。午後2時から6時半まで、4時間以上ぶっ続けだったので頭のほうがクタクタ。

 ファウンデーションからの経験では、沢山の先生や生徒達を前にして、自分の作品についてプレゼンテーションをする時間であり、かなり英語力のない私には辛かった。大体めちゃくちゃ上がるし!イギリス人、口が達者だなぁ・・・っていつも思ってた。もちろん興味を示してくれる人もいるけど、いつもそうだって訳じゃない。アンマリ興味ない感じに皆が黙ってたり、嫌なこと言われたりすると凹んだ。ほとんど毎回、凹みに行くような時間だった。

 ところが昨日の、BAでのグループ・クリットは違った。「作品はまず、第一印象が大切だから」ということで、本人は黙ってる間に、みんなが見て思ったことをドンドン言っていく。今回一緒にクリットをした学生は皆、ものすごい積極的で、ものすごい物知りだった。先生の出せないようなアーティストの名前まで、ぽんぽん出てくるし、みんなモノを見る目がある!スケッチだけで、(これ、どうなんだろう・・・)って思うような作品も、みんな本当にうっすら感じる感覚を口に出して言ってて。「うぁっ、そうそう。その通り。」って、私はただ彼らの敏感な感受性に関心した。
 私の作品は、リッチのために描いた絵と、しみを描いた絵。あと、これからリサイクル・アートのプロジェクトをしようとしてて、その試みを少し。
 私が初番で、みんな色々教えてくれた。絵の中に、日本語で書いたリッチへの手紙の部分が「バーコード」に見えるとか、私のものの飾り方ひとつで、まるで全部の小さい作品までもが一つのシリーズに見えるとか。私のドローイング(絵)が好きだから、もっとそれも描いて欲しいだとか。すごい染みの絵が、日本の墨絵のようだとか。
 それから、文字のおき方が、広告を連想させる、とか。だから、コカ・コーラの宣伝を皮肉ってるのかと思ったって。これって、ものすごい面白いこと言ってくれたと思う。私は、もしかしたら無意識のうちのフライヤーに興味を持って集めているけど、実は「広告」ってものに惹かれるところがあったのかもしれない。あと、持ってくる材料に理由はあるのかっていうような、質問などもしてくれた。
 私の絵は、自分がリラックス出来るような絵・いつも持ち歩きたいような、飾りたいような絵にしたいので、それ一心なので、深い意味は無いと思ってたけど、自分が気づかないうちに出て来るものがあるのかなァ、と思った。

 今回は、とても熱心な学生さんに囲まれて、色々引き出してくれて、本当にありがたかったです。次のクリットが恐くなくなった!

>