Football in England 2

 イギリスは、ファンの応援がすごい。どこの国で試合があろうとも、彼らは必ずやってくる。そんな熱狂的なファンの一部が、他の国で試合をするたびに問題を起こすということで、今回はイギリスだけ、ファンが大きな問題を起こしたら、代表を実際に出場停止とする、というルールが特設された。一部のExtremist、凶悪なフーリガンがいるという風にも世界的に報道されていて有名だが、今回も沢山のブラックリスト者たちが渡航を禁止された。ただ、他の国のメディアには載らない事実もある。毎回、イギリスが他の国で試合をするたびに、ファンの団体がボランティアで、地域の小学校で英語を教えているという。試合の始まる数週間前に、選手たちより先に当の国へ渡り、無償で英語を教えることで、開催国へのお礼をしているそうだ。こういうことをしている国があるなんて、聞いたことがない。それが、もう何年も続いていることらしい。

 イギリスのファンは強暴だ、といわれているが、他の国だってそれぞれ度を越したファンや危険なフーリガンは居る。とても信じられないことだが、黒人差別な言葉を応援で使う国があったり、首を切る真似をして見せたり、問題はどこの国にもある。ファンが法を犯したなら、実際の国を出場停止とする、というのはポジティブなルールだと思う。でも、それをイギリスだけに施すのではなく、世界的にすればいいのにと思う。

 日本という何でも折衷してしまう土地柄と、在日外国人として育ったためか、国籍に対するこだわりが無い私。だから国と国との争いや、身近な場面でも、サッカーに対して度を越して熱くなってる人を見ると冷めてしまう。「Nationality」の感覚が、根本的に違うんだわ。試合後のファン同士の喧嘩や暴力ざたを聞くと、本当に冷めると同時に残念に思う。