ラジオチャート インディー部 堂々2位に!(奇)

The Official Chart Show [Radio 1] (レディオ1 オフィシャル チャート ショウ)
http://www.bbc.co.uk/radio1/chart/top40/indie.shtml
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 1位になっているモリシーという人は、イギリスの大御所ミュージシャンなのだそう。だから彼が音楽を出したら、いい音楽が保証されてるも同じだから、多くの人が買うらしい。

 「こいつは大変だ。もしモリシーが今週出さなかったら、ドムたちは一位になっていた筈だ。」昨日チャートを発見したリッチは、こう漏らしていた。

 ドムが『リバティーンズ』の大ファンの為、もともと『アザーズ』は『リバティーンズ』というバンドの弟分バンドのような存在だった。ドム自身がしょっちゅう、彼らのファンサイトの掲示板に登場しては物を書き込んでいたしね(現在進行形かな。これにしても色々面白い逸話がある)。バンドの告知ももちろん。だからリバティーンズ・ファンにとっては、ドムも一、ただのリバティーンズ・ファンなのである。最近その彼が、リバティーンズのファンサイトで、何十人もからABUSE(ののしり)を受ける事件が多発している。悪友リッチは、”Quite Amusing”とか言って面白がっていたけど、これは一体どういうことなのか。

 実はアザーズのシングルが出る前、リバティーンズのボーカル ピートが別のバンドと組んで出したシングルがあって、それが今30位台。他にもこの関係のバンドがあって40位台。ドムたちがなんと、予想外でダントツに大差を付けてしまった。それで一部のリバティーンズ・ファンが彼らを、インターネット上で苛めるという現象に至っているらしい。まぁ、あのシングルたちはとても聞ける代物じゃない、とこう書いたら家に火をつけられそうだが(恐人たちめ)、これは世界規模で見ると、蟻んこみたいな消費者の一意見なので無視して欲しい。どんな嫌がらせがあっても、「まぁまぁ。」と落ち着かせるドム。こんなパターンのいじめって、新しいんじゃないだろうか、と度々思う。ここに頼もしさを見出してしまう私だが、そんなことより、とにかく、ちっちゃいことする暇人が良く居るもんだ。まぁ、バンドのサイトにいちいちコメント入れるファンなんて、子供たちばっかりだろうから、そんなちっちゃい事してしまうんだろうな。

 正直言って、シングルの1番目の曲「This Is For Poor(これは貧しい人のためです)」より3番目の曲「Almanac(年鑑)」が、良いと思う。ドムの駄声(噂ではめちゃめちゃコックニー*1な発音らしい、私は未だに違いが分からない。)で語られる彼の年鑑。「年鑑」っていう題名も、日本語で書くと凄いね。これが、ギグ*2で聴くと、いいんだよぅ。時々、彼らのライブを聞いていて身震いすることがある。CDでは、「あれ?下手だなー・・・」と思っちゃうけど、ギグのほうはいい時が凄い良い。だめなときは、笑っちゃうくらい駄目だ(笑いましょう)。ステージ上では、最近ご機嫌なパフォーマンスが続いているけど、フテクサレて座り込んじゃったり、ドムのズボンが落ちちゃったり、ドラマも沢山ある。このバンドは、かっこいいんじゃなくって、面白いんだと、いつも思う。見に来る若い人たちは、かっこいいもんだと思っているようだけど、彼らは自分たちと全く変らない、駄目なところが面白いバンドなのである。かっこつけたりしているけれど、とにかく飾らない(飾る余地のない)人たちなのだ。これがテレビに出たら大変だ。汚い。でもそれが受けられれば、この世の中も捨てたモンじゃないな、と思う。

 話が飛んだけど、今年の「グラストンベリー・フェスティバル」にも(祝)出場が決まった「ディ・アザーズ」。アルバムも作ってほしいというオファーが6件。アルバムになったら、日本でも買える様になるだろう。今のところは、日本ならUKアマゾンなどのインターネットで買うしかないけれど。やっぱり、これからどうなるか、目が離せないアザーズである。

*1:ロンドン特有のなまりや発音。ロンドン特有のスラングや用語も含む。

*2:日本で言うライブのこと