バース2

2日目の朝、世界で一番おいしいだろうと思われるチョコレート・ブラウニーを頂く。

お店の名は『The Blackstones' Kitchen 〜黒岩の台所〜』。バースの朝はしずか。こんなに美味しいものを売っているにも関わらず空いていて、小さなカウンターテーブルを陣取り、半時ブラウニーとコーヒーを片手に街の地図を描いていた。特に、歩いたり探検したところだけをなぞって写したこの地図は、日本とイギリスの母たちに送るもの。二人とも、リッチがどんなところで働いているのか知りたくて堪らないだろうから。こんなに素敵な街だと言うのに、本人、仕事以外は何もしていないらしく、半年いる自分より私のほうがとっくにバースを知り尽くしている、と嘆いていた。何せ素敵な公園が多いので、本を読んだり、歩いたりするのにこれほど最適な町はない。わたしだったら仕事の合間に、いいや仕事よりも何とかして散策にどうにか時間をあけようとするのにな。仕事熱心にもホドがあるさ。

バースには、中小いくつかミュージアムがあり、もちろん世界遺産の『ローマ風呂』もある。入場料は少し高かったけど、行く価値はある。日本語の音声ガイドもあり、かなり丁寧に分かりやすく説明してくれる。それをきっちり網羅するのに2時間を要し、そのうえ展示物の横にも別の解説があるので、かなりのコンテンツ。昔からどうも歴史に興味を持てない性分だが、さすがに紀元前からあるものにふれることができるって凄いだろう・・・。ジーザス生まれる前だよ?めずらしくワクワクした。観覧中、久しぶりに奴隷という言葉を聞いて少しショックを受ける。

それからもう一つ、印象的だったのは『Bath Postal Museum 〜バース郵便博物館〜』。これが、また・・・すごい手作り感で。こんな素朴でワイルドな展示物には、久しぶりに接したのではないか?ここは紀元前の通信システムから、世界で始めて発祥した郵便制度の経緯、そして現在のEmailに至るまでを網羅した、手紙の歴史に関する資料館。何せ、展示物の『手紙』に活字が多いので対象づける狙いか、手紙の良さを思うゆえなのか、解説に『手書き』が多く見受けられる。内容はとても充実してたのに、文字に文字はごちゃごちゃしていて読みづらいといえば読みづらい。何でも、読みやすくモダンでシンプルなフォームにしてもらいたいと思う、わたしの考え方が間違っているのかもしれないが。こういうところに行くと、どうしようもなく整理整頓して改善したいと思う。やっぱりOCD(強迫性障害)?こういうところで、キュレイターやったら燃えそう。

訪れた場所は製作日誌の方にリンクをまとめた。
写真もたくさん撮ったので、近々アップする予定。

<<追記>> バースの写真をアップしました。アルバムを開くにはコチラからどうぞ。 24.APR