父親は誰。

 それから、別のプログラムがこの間、ディスカバリー・ヘルス(Discovery Health)チャンネルで放送されました。タイトルは、「Who's The Daddy」といって、FBIなどで使われているDNA判定を使って、どの人がお父さんかを見つけるというドキュメンタリーです。とっても、興味深い番組でした。

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番組がDNA判定をしたい人を募って、4家族のケースを見せていました。

 ある20代の男性は、母親が内緒で不倫していたときがあり、怪しい。父と慕っている人の、本当の子供であって欲しいと、DNA判定に踏み切ったり。

 10代の男の子二人をもつ母親は、彼らが生まれる前、4年以上も妊娠できず、お医者さんにもこのままだと妊娠は無理だと宣告されたそう。その為に寄付でもらった精子で一度受精したそうです。ただその後、幸か不幸か続けて2人の女の子に恵まれ、あのときは一体、、、もしかしてこの子達は、自分たちの力のみで授かったのかもしれない。と、DNA判定に踏み切ったとか。今回の番組に応募するまで、息子たちがどうやって生まれたかは説明していなかったとか。初めて自分たちの生まれる事情を知った本人たちは、10代だし(まぁ、10代じゃなくても複雑だろうなぁ)、すごい複雑な様子でした。

 また30代の女性は、母親から「あなたは違う人との子供だ。」と言われて育ち、彼女はいつも家族の中で違和感を覚えていた。でも、お父さん(もう、おじいちゃん)のことをとっても慕っていて(微笑ましいほど仲が良い)、今までの人生を清算・はっきりさせたいと、DNA判定をすることになったそうです。

 それからある若いカップルは、付き合ってからたったの1ヶ月で子供に授かり、すぐに結婚。二人はとっても幸せそうで、お父さんも子供に沢山の愛情を注いでいて、とっても微笑ましい家族なのに、奥さんの回りの親戚や家族は、「あの子は絶対、あの人の息子じゃない。昔の男のだ。」と、信じて毎日言ってくるらしい。二人は絶対自分たちの子供だ、といっているんだけれど。今回はとうとう、そんなうるさい周りのためにDNA判定。そういう風に、オバアチャンや叔母さん(まだ10代)から言われ続けて、小さな子供は明るく振舞っているけれど、時々聞き訳がなくなったりするそうです。何だか荒んだ家族模様が見え隠れしていました。

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 結果がどうだったのか、ここでは言いませんよ。ここまで引っ張っても。これも日本で放送されるといいなぁ、と思います。

 本当に人の人生には色々あるもんだなぁ、と思いました。ひょんなことで、人は生まれてくるもんだなぁ、というか。望まれずに生まれたとか、それでも、大切に愛情を注がれて育った人とか。思いがけず、シリアスな番組で、とっても見がいがあったです。リッチは毎日、仕事頑張ってます。でも疲れきってます。彼は、真面目なのかも。それでは。

http://discoveryhealth.co.uk/tv/t_bestof.asp?storyid=119038