地域の活性にアート

 最近のロンドンは、どこもかしこも開発で華やいでいる。開発といっても工業的なものではなく、治安の良化を含んだ地域の活発化だ。それに伴い、地価が上がり続けているらしい。例えば、つい最近も物騒と言われていた「エレファント&キャッスル」や、「キングスクロス」の辺りも開発が進んでいて、数年先にはトレンディーな場所になっているかもしれない。現に、有名なギャラリーなども、場所をそちらのほうに移しているらしいし*1。ポテンシャルな場所だということを証明しているかのようである。

 よく話に出されるが、今若者に人気のあるロンドンの東、「オールド・ストリート」や「エンジェル」、「ブリックレーン」といった場所は、アーティストが住み始めたことが活発化の引き金となったそうだ。そんな場所もつい数年前まで、夜には歩かないほうが良いほど、物騒な場所のひとつだったらしい。物騒だが安いという理由で移り住んだアーティストたちが、住むだけに居たらず、スタジオやギャラリーをどんどんオープンしていった。それが、お洒落な街、何か活発な町、にしていった理由だということだ。

 今、この現象を踏まえて、ロンドンの各地で活発化が続いている。East(東)だけではなく、もちろん、かなり物騒らしいブリクストンなんかの南も、次のトレンドになるかもしれないとか、しばらく言われ続けている。

*1:フォグレスの記事より。