凄い

 昨日、幼稚園児*1によるラジオ放送を、生まれて初めて聴きました。可愛いのはもちろん、これはすごいコンテンポラリー・アートな試みだと思う。以前、イギリスの芸術ラジオ局*2の番組について書きましたが、日本でも聴覚で面白いことしようとしている人がいるんだわ。この日本での、ムーブメント一連のデジタル・ラジオ放送*3を、ここのところ一気に聞き潰していました。ある意味、最先端な幼稚園児。かっこいい。親御さんが素晴らしいです。学校でも、夏休みの自由課題は「ラジオ局を作った」なんて言ったら注目の的になること間違いナシ。

 それから驚いたのは、有名な(と、私は思っている)グラフィック・アーティストさんたちのラジオ。アーティストって、作品を見ても、ていうか見たからこそ、なんとなく得たいの知れない感じがするけど。それに、ロンドンのアート界って(多分、日本も同じなんじゃないかなぁ)なんとなく、やっぱりClosedな感じがする。それは、アーティストがShyなのか、それともヤッパリ「アート界自身」が特別な世界にしておきたいのか。とにかくアーティストが、こんなにもOPENに積極的に全然面識のないオーディエンスとコミュニケーションの場を持とうとしていることが、私にとっては地球が割れたくらいの驚きでした。

 他にもそれぞれとっても面白い。みんな何かを試している。デジタル・カメラに向かって話す大学教授の先生は、電車の中で収録。ぼそぼそと話しながら、回りの一部始終を報告しているさまは必聴です。この試みも、私はとってもアートだなぁと思います。ロンドンからも発信している人は、いるのかなぁ?

 世界にも、もちろん沢山のデジタル・ラジオ番組はあるでしょう。話にきいたところ、アメリカのある精神病院では、患者すべてが自分のラジオ番組を持っていて配信しているとか。彼らの人生そのものが、もしくはクレイジーさが、興味深いコンテンツなんだろうな。聞いてみたい!

*1:[google:すずおでじお]

*2:3月29日と、3月30日と、4月19日

*3:それぞれのホームページにリンクが貼ってある。