アーティストの時間

 昨日、テレビ電話*1で弟のチャンホンと話していて、アザーズリバティーンズ*2の裏話や、チャンホン自身のバンドの話をした。どうやって活動していくかとかね。アートも音楽も、一体どうやって活動を継続させていくかって悩むところだと思う。だって何をすれば確実に将来につながる、なんて無いもの。たまたま朝に受け取った友人の手紙でも、日本で、一体何をすればつながっていくのかって、書いてあったな。

 私が個人的に思うのは、自分の思うままに身を置くと言うことだけなんだけど、そこで重要なのは、焦らなくっていいちゅうことです。回りを見ていても、そんな、いつも「何してこれして」って積極的な方ではなく、いつもタダ学校に行って、バイトもせず絵を描いている人が、色んなエキシビションやアーティストのアシスタントのきっかけを掴んでいる(これがアートには一番大切なことですね)。これを、真面目に勉強している人なんだ、とも取っては欲しくない。彼らはとってもマイペースに、のびのび生活しているだけなんだもの。これは、むしろ『出会い』なんだと思う。それが来るまで、待てばいい。焦らなくっていいんだ、と友人を見ていて知りました。

 問題は、そのときがいつ来るか。オジイチャン、オバアチャンになってから世に出る人も居るし、死んでからでは意味が無いけどそういう人も居る。とにかく、今回「さかな」さんというミュージシャンたちのホームページを弟に紹介したのだけれど、ここに、その点ではアーティストの極意があるんじゃないか、と思うのです。こういう自分を強く持った(マイ・ペースな)長いスパンで時を見れる、アートに関わる人間になりたい。本人が書いている「バイオグラフィー(Biography)」は、弟には一バンドマンとして参考になるのではないかと言うのもあります。読み物としても面白いので、ぜひ皆さん、読ませてもらいましょ。

さかな
http://www.h6.dion.ne.jp/~sacana/

*1:ビデオチャットのこと。詳しくは、5月1日の日記にて。

*2:ディ・アザーズは、ザ・リバティーンズの弟分のようなバンド。ボーカルのピートとドムが友達で、そこら辺の話。