レゾナンスFM(3)

ロンドンに、とんでもなくArtyなFMラジオがあります。

例3.)

 又凄く可笑しなラジオ番組を聴きました。今日は、お昼の3時に、ふいっとレゾナンス・ラジオを付けたの。そしたら、突然おじいちゃんDJが!
 その番組は、Pensioner(60歳以上、年金生活者のご老人たちを、英語では『ペンショナー』と呼びます。)によるPensionerのための番組だそうだ。毎週月・木のロンドン時刻3時から放送。笑っちゃったのは、そのロンドンなまり(コックニー)バリバリのおじいちゃんDJが、スラング続出で「You Greedy Bustard(この意地汚い野郎どもめが。)」を連発しながら、最近の時事問題の話題を語っている。お年寄りの、あの何でも言っちゃう長所とリズム感をかなり生かしたコーナーだった。トニー・ブレアジョージ・ブッシュも、けちょんけちょんに伸されて、聞いてて心地よい。本当にぜひお聞かせしたい。
 それから、また面白かったのは、最近のラジオ番組はどこもウェブ・アドレスを挙げて、詳しい情報はそこで見るようリスナーに指示するのに(特にこのFM局はインターネットでもラジオ配信してるし、ウェブサイトからどの番組の情報もわかる)、番組のリクエスト募集方法は、昔ながらのお葉書きのみだったことだ。この時間のゆとり、仕事のゆっくりさに、私は老後の魅力を垣間見てしまう。

 その後の番組がまた凄かった。突然「この番組は、酒とタバコと女とドラッグに捧げます。」と言う出だしで始まり、どうやら即興でイメージを膨らませて音楽ならぬ、演劇ならぬ、何かクレイジーとしか言いようの無い「音のみ」のライブ・パフォーマンスを、3人のアメリカ人DJが繰り広げている。パフォーマンスは、ボイス・パーカッションで始まったかと思えば、何故か「Poo・Auction」(ウンチのオークション)に。「£2 for poo、£2 for good quality poo」と、物凄い気迫溢れるオークションが!!もう、この時点で、さっきまでゆったりと流れていた時間が、、、。さっきまで聞いていたおじいちゃん、おばあちゃんたちは、もう心臓が止まってしまっているんじゃないだろうかと、心配せずには居られない。もしくはもう、一瞬で切ってるね!
 その後、3人のアメリカ人DJは、喧嘩を始め、「何か、すっごいいい気分じゃない。」という一人の言葉を残し、リスナーと電話でのディスカッションが始まった。そのリスナーの話題は、「How much Americans are annoying(アメリカ人最悪)」と言う。そんなディスカッションで、DJたちはちょっとへこんでいた。はちゃめちゃですよ、この人たち。こんなクリエイティブな番組が流れているなんて、凄いね、ロンドン。