ICA EAST

Yoko Ono
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 はい、行ってきました。オノヨーコさんの展覧会。新しいICA EASTは3階建てで、結構おっきくってビックリ。あんなところに住みたいです。
 

 丁度、ひろみさんと入り口(ちゃんとVIPが通るように絨毯がしいてあった)に差し掛かったとき、オノヨーコさんも登場。カメラマンが、方々から「ヨーコ、ヨーコ」と叫びだしガシャガシャ撮っている中、オノヨーコは真ん中でモデル立ち。「お、これは映画とかで見たことあるぞ。」と、ちょっと滑稽で面白かった。となりでヒロミチャンも写真を撮りだし、私も乗り乗りでヨーコ。何かエンターテイメントだったね。イギリス人の人たちは、サインを早速もらいに行くは、ハグをもらいに行くは、さすが積極的で素直だ。勝てません。ちょっと悔しいので、壁にあったヨーコのサインを、自分が書いている振りをして撮影。
 

 壁にサインをところどころ書いているところなんか、彼女らしい。1言のメッセージというか。作品のサポートというか。私が生で、彼女のエキシビションに来るのは初めてだったけど、コンセプトが本当にわかりやすい!彼女のテーマは常に「平和、もしくは戦争」であったのだろうか?今回も本当に「IMAGINE PEACE」だった。
 

 机に世界地図が貼ってあって、そこに「IMAGINE PEACE」というスタンプがいくつもある。見に来た人は、自分の平和になって欲しい場所にスタンプを押す、参加できるという仕組み。私は、日本とNorth Koreaをスタンプで(連打)塗りつぶし、ついでにおでこにも押して「I'm imagining Peace」な写真、T-shirtsの左胸にも押して「Imaginig Peace with Heart」な写真を撮った。
 

 巨大な靴が片方だけあって、かかとはゴキブリか何かをつぶしたように血が散乱している。巨大なトラッシュ・カンには、人のばらばら死体のようなプラスター(石膏)のボディが溢れかえっている。ゴキブリの血が、人と同じ赤という点。多分、ある点では、人もゴキブリのように忌み嫌われて殺されているってことだろうな。地球規模で言うと人のサイズも、虫と同じようなものだし。


 正直言って、昨日は人が沢山来るだろうし、作品を見に行くような日ではないと思って行った。イベントに行くような感じかな。次の階の展示場へ向かう頃には、もうトイレに行きたくって鑑賞どころじゃなかったし。だから、もう一回すいている時に隠された秘密の作品がないか、端から端までじっくり見てきます。


 最後に、彼女はアメリカで、常にアートで平和や戦争への疑問を掲げているのに、その当国は戦争を始めた。アートはメディアでもあり、彼女はあんなに有名人で(メディアとしてのアートの可能性がとっても高い)ことばを発信しているのに、それは無視されている。表現が、人々に影響を与えるまで、もしくは実際に戦争をとめるまで、何が足りないんだろう。一体、何が問題なんだろう。と思いました。本当に大きなテーマを、わかりやすくカットして見せていたエキシビションだと思ったよ。



Institute of Contemporary Arts (ICA)

  • - Yoko Ono: Odyssey of a Cockroach

http://www.ica.org.uk/index.cfm?articleid=12988